校 長 あ い さ つ
本校は、嘉永・安政年間の寺子屋に始まり、明治5年の学制制定の「啓蒙社」から「知新小学校」、明治18年からは「尋常上市小学校」と称され、以来幾たびかの統合、改称を経て、今日まで約140年の歴史を持つ伝統のある学校であります。
また、一時期「知新小学校」と称されたのは、幕末の優れた教育者山田方谷先生が上市に開いた学塾「知 新館」に由来していると聞いており、今なお職員室に掲げられている方谷先生書の扁額「知新館」の精神が、上市小学校の校歌とともに伝統として継承されていると思っています。本校は、社会に貢献する人間として、21世紀をたくましく生き抜くための素地を養うとともに、地域から親しまれ、愛され、そして地域に貢献することを使命として、学校教育目標「夢をもち 自信をもって生き生きと活動する児童の育成」を目指して、教育活動を展開しております。平成20~22年度は、理科教育の充実を目指して研究を進めてきました。平成23年度からは、新たに学力向上実践校の校区指定を受け、確かな学力を育成するためのICTを活用した指導の在り方の研究を柱として、算数教育に指導教科を移し、前年度までの研究成果を継承しながら実践を進めています。
平成26度・27年度は「魅力ある授業づくり徹底事業」の研究指定を受け、算数科を中心に、授業改善に努めてまいりました。
平成29年度からは、朝学習をモジュール化、「目覚め学習」として音読、百ます計算、漢字プリント、フラッシュ教材の徹底反復学習に取り組みました。子ども達に基礎基本の力をつけていきたいという課題をもって、漢字や計算、読者などの学習に重点を置いて朝学習を取組んだり、自ら学ぼうとする意欲を期待して自主学習の充実を図ったりして、児童の学びにむかう姿勢、主体性を育成したいと考えて取組んでいます。 総合学習では、地域の歴史遺産である「楪城址」を取り上げ、毎年現地を訪れ、地域の方々にご指導いただきながら歴史を学んだり、楪の種を採取・育成し、「楪城址」に植樹をしたりして、地域の方々とともに、史跡の整備、保存活用に取り組んでいます。
また、子どもたちは、夏フェスティバルやとんど焼きなどの地域の行事に積極的に参加するなど、多方面にわたって、ふるさと学習の充実を図っています。
また、地域の方々は、子どもたちのために、防犯パトロール活動や千屋牛飼育体験のボランティア、まなび愛学習のサポートなど、ご協力をいただき、学校を支えてくださっています。
学校と保護者、地域が一つになって、ともに学びながら歩んでいき、「誰もが伸びを実感できる学校」を目指します。子ども達が「喜んで登校し、満足して下校」できるよう、今後とも力強いご支援をお願い申し上げます。